目的 |
アウトバウンドオプションで自動発信を行う際の発信ルールを作成します。 |
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対象プラン | コールセンター オプション |
用語 |
【待機エージェント】 コールジョブを開始したエージェントのうち、お客様との通話が開始していないエージェントのことです。 【待機人数】 待機エージェントの人数のことです。 |
ポイント |
・呼出のタイムアウト時間、再発信間隔などの設定を行います。 ・発信ルールは複数のルールを作成可能ですが、キャンペーンに紐付ける事ができるルールは1つとなります。 ※発信ルールに従って自動発信が行われるため、重要な設定値となります。 ・本機能は制限事項がありますので下記「3. 自動発信と同時通話数について」を参照ください。 ・本機能をご利用頂く為には「アウトバウンド」オプションの契約が必要です。 ・本機能は「システム管理者」ロール以上のアカウントで作成可能です。 ・本機能は「スーパバイザ」ロール以上のアカウントで編集可能です。 |
本マニュアルでは、アウトバウンド業務を開始する準備として、キャンペーン毎の発信ルールの作成方法を紹介します。
(管理者向けとなります。)
目次
1. 発信ルールの作成
本項目では、自動発信時の時間帯や発信倍率等を決定する発信ルールを作成します。
● イメージ図
手順1.BIZTEL管理画面より「アウトバウンド」>「発信ルール」をクリックします。
手順2.「新規」をクリックします。
手順3.必要事項を入力し、「保存」をクリックします。
発信ルール名 | 任意の名称を入力ください。 |
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発信方式 |
プログレッシブ 待機エージェントを確認してから発信します。 プレディクティブ 待機エージェントに対する自動発信と、定義した先行発信時間(通話時間 + 後処理時間)の経過後にエージェントが空いている事を想定した予測発信で自動発信を行います。 ※予測発信では、エージェントが通話を終了していない状態でも自動発信が行われることがある為、お客様の運用に沿わない場合があります。まずはプログレッシブ機能で業務を進める事をお薦めします。 |
待機発信倍率設定 |
本項目は、BIZTELバージョン 3.4.10 以降で表示されます。 待機エージェント数に関係なく発信倍率を一律設定する 待機エージェント数に関わらず、発信倍率を一律で設定します。 ※BIZTELバージョン 3.4.0まではこちらの設定です。 待機エージェント数毎に発信倍率を設定する 待機エージェント数に応じて、発信倍率を設定します。 |
待機発信倍率(倍) |
待機エージェントに対しての発信倍率を入力します。 ※実際の発信時は小数点以下を切り捨てた倍率の呼数を発信します。 ※計算例は後述「2. 発信方式詳細」を参照ください。 BIZTELバージョン 3.4.10 以降、「待機エージェント数毎に発信倍率を設定する」を選択している場合、エージェント数毎に発信倍率の設定が可能です。 待機エージェント数:1 ~ 999の間で入力ください。 発信倍率:0.1 ~ 9.9 の間で入力ください。 待機エージェント数が上限人数より多い場合:0.1 ~ 9.9 の間で入力ください。 |
予測発信倍率(倍) |
予測エージェントに対しての発信倍率を入力します。 予測エージェントとは、通話や後処理のステータスで業務がまもなく完了し、待機エージェントになる事が想定されるエージェントを指します。 0.1 ~ 9.9 を指定可能です。 ※プレディクティブコール選択時に表示されます。 |
先行発信時間(秒) |
オペレータが応答してから、予測エージェントとしてカウントされるまでの秒数を1~9999秒で入力します。 ※プレディクティブコール選択時に表示されます。 |
タイムアウト時間(秒) |
お客様が応答が開始するまでの時間を1~59秒で設定します。 タイムアウト時間を超過するとシステムが自動で切断します。 タイムアウト時間の秒数が短い場合でも自動発信は行われますが、発信先が呼び出される前に切断される可能性がありますのでご注意ください。 ※初期設定時は20秒~30秒程度をお薦めします。 |
再発信間隔(時間) |
次回発信までの時間を1~120時間で入力します。 再発信は実際の運用時、バッチメニュー>コールジョブの再起動が必要となりますのでご注意ください。 ※再発信間隔を超過してもバッチメニュー>コールジョブの再起動が行われない場合、同じ電話番号には発信を行いません。 |
発信回数上限(回) |
発信回数の上限を1~24回で設定します。 ※再発信リストからの発信は回数上限に含まれません。 |
メモ | 500字以内でご自由に入力ください。 |
※発信ルール名、メモ以外の項目を更新した場合、次回のコールジョブ起動後から適用されます。
手順4.「保存しますか?」の表示後、「OK」をクリックします。
設定内容が反映されていれば設定完了です。
発信ルールを削除する場合
一度削除を行うと取り消すことができませんので、ご注意ください。
キャンペーンの発信ルールに指定されている場合、削除を行うことができません。
バージョンによる待機発信倍率の動作の違い
待機発信倍率設定はバージョンにより動作が異なります。
BIZTELバージョン 3.4.3 までと、3..4.10 以降でのイメージを紹介します。
BIZTELバージョン3.4.3まで | BIZTELバージョン3.4.10以降 |
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待機人数に関わらず、待機発信倍率が一律の値設定のみ。 |
待機人数に応じて、待機発信倍率を値設定が可能。 |
2. 発信方式詳細
発信方式「プレディクティブコール」及び「プログレッシブコール」の詳細を紹介します。
2.1 プレディクティブ発信方式
プレディクティブ発信方式は、エージェントの通話開始と同時に先行発信を行い、先行発信時間を過ぎても業務完了していない(通話後の処理まで完了していない)エージェントを対象にした発信を行う方式です。
発信数が待機エージェント数よりも多くなる事から、「通話が繋がりにくい顧客」に対しての発信に適しています。
プレディクティブ発信方式:計算式
計算式 |
待機発信数 × 予測発信数 = 発信数 |
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待機発信数の計算式 |
待機発信倍率 × 待機人数 = 待機発信数 |
予測発信数の計算式 |
予測発信倍率 × 予測エージェント数 = 予測発信数 |
計算例)それぞれの値を以下と仮定して計算します。
待機発信倍率 | 2.1 |
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待機人数 | 1 |
予測発信倍率 | 1 |
予測エージェント数 | 1 |
① 待機発信倍率(2.1) × 待機人数(1) = 待機発信数(2.1)
② 予測発信倍率(1) × 予測エージェント数(1) = 予測発信数(1)
※小数点は、1.0 未満は切り上げ、1.0 以上は切り捨ての為、「待機発信数 = 2」「予測発信数 = 1」となる。
③ 待機発信数(2)+ 予測発信数(1)= 発信数(3)
上記の計算例の場合、発信数は 3 となります。
※BIZTELバージョン 3.4.10 以降で、待機エージェント数毎に発信倍率を設定する場合、設定した内容に応じて発信数が変動します。
イメージ図
プレディクティブ発信の注意事項
プレディクティブ発信は、エージェントの待機人数より多い発信数での対応となる為、発信数に対し発信先が全員応答した場合など、エージェントの空きがない場合、通話が切断されますのでキャンペーンや運用方針に沿った倍率設定をお願いします。
プレディクティブ発信での業務開始時の発信本数は、「プログレッシブ発信」と同様になります。
2.2 プログレッシブ発信方式
プログレッシブ発信方式は、待機エージェントがいる事を確認してから発信を行う方式です。
プログレッシブ発信は、発信数がプレディクティブ発信方式に比べると少ないことから、定期的にフォロー等を行っている「電話が繋がりやすい顧客」に対しての発信に適しています。
プログレッシブ発信方式:計算式
計算式 |
待機発信倍率 × 待機人数 = 待機発信数 |
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計算例)それぞれの値を以下と仮定して計算します。
待機発信倍率 | 2.1 |
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待機人数 | 1 |
待機発信倍率(2.1) × 待機人数(1) = 待機発信数(2.1)
※小数点は、1.0 未満は切り上げ、1.0 以上は切り捨て
上記の設定の場合、待機エージェントが 1 人の場合、小数点以下は切り捨てて 2 本の発信数となります。
※BIZTELバージョン 3.4.10 以降で、待機エージェント数毎に発信倍率を設定する場合、設定した内容に応じて発信数が変動します。
イメージ図
プログレッシブ発信の注意事項
プレディクティブ発信と同様にエージェントの待機人数より多い発信数としたい場合、空きエージェントがいないと通話が切断されてしまいますので適正な倍率設定をお願いします。
3. 自動発信と同時通話数について
自動発信時の制限事項
自動発信時に一度に発信される本数は、2本が上限となります。
※発信ルールで高倍率設定に設定(例:待機発信倍率を4倍)しても一度に4本発信されませんのでご注意ください。
1処理(5秒)につき2本の発信となります。
コールジョブの起動上限数 | 2つ ※BIZTELバージョン 3.5.10 以降、5つまで起動可能です。 |
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ダイヤラーの内部処理頻度 | 5秒 |
コールジョブの1回で自動発信する上限本数 | 2本 |
同時通話数について
アウトバウンドオプションでの自動発信が行われると、お客様の応答有無に関わらず 1 発信につき、同時通話数を「1」消費します。
エージェント応答後も同時通話数は継続して「1」消費となりますが、スーパーバイザーへの転送時の内線通話や外線転送する場合、同時通話数を「2」消費しますのでご注意ください。
同時通話数の制限について
同時通話数の制限を行う場合、コールジョブにて「通知番号として設定された電話番号」に対して発信制限を指定ください。
BIZTEL管理画面より、「共通設定」>「電話番号」から設定可能です。
4. 関連マニュアル
自動発信業務を開始する為に必要な設定 | |
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発信グループの作成をしたい | 1.発信グループ |
発信ルールを作成したい | 2.発信ルール(本マニュアルです) |
キャンペーンを設定したい | 3.キャンペーン |
バッチの設定をしたい | 4.バッチ |
自動発信業務の開始後の操作 | |
顧客へ再発信したい | 1.再発信管理 |
顧客リストを見たい | 2.顧客検索 |
発信履歴を見たい | |
レポートを出力したい |
4.キャンペーンレポート(BIZTELバージョン 3.4.X まで) 5.キャンペーンレポート(BIZTELバージョン 3.5.0 以降) 6.結果レポート(BIZTELバージョン 3.4.X まで) |
エージェントの状態をチェックしたい | |
自動発信業務の設定例 | |
プレディクティブ発信 | 1.アウトバウンド設定例(プレディクティブ発信) |
プログレッシブ発信 | 2.アウトバウンド設定例(プログレッシブ発信) |
アウトバウンド業務の制限事項 | |
制限事項を確認したい | 1.アウトバウンド業務の各種機能での制限事項 |