目的 |
Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)で、「クリックトゥコール機能」および「画面ポップアップ機能」を利用するための設定を行います。 ※インストール型ソフトフォンでは本アプリは必要に応じてご利用頂く機能となります。 |
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対象プラン |
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用語 |
【 ソフトフォン 】 インターネットを経由して通話を行える電話の機能性をもったソフトウェアとなります。ハードフォンを使わずに、パソコンの画面上で操作します。 ※本記事では以下、インストール型ソフトフォンのことをソフトフォンと表記します。 【WebRTC】 「Web Real-Time communication」の略称で、ウェブブラウザやモバイルアプリでリアルタイム通信を行う規格です。 ※本記事では以下、ソフトフォン(WebRTC版)のことをWebRTCと表記します。 ※ソフトフォン(WebRTC版)は、ソフトウェアやアプリをインストールせず、ブラウザ上でソフトフォン機能を利用可能です。詳細は「1.ソフトフォン(WebRTC)の設定」を参照ください。 |
ポイント |
Chrome拡張を利用するには、あらかじめソフトフォン(WebRTC版)もしくはインストール型ソフトフォンの設定が必要となります。 ※BIZTELバージョン 3.5.0以降でご利用可能です。 ※画面ポップアップ機能を利用するには「CRM連携」オプションのご契約が必要です。 本記事での「クリックトゥコール機能」は電話番号と判定されたWebサイト上に表示されている文字列をリンク形式に自動変換を行い、クリックのみで発信を行えるようにする機能となります。 ※自動変換ではないタグ形式のクリックトゥコールについては、「1.クリックトゥコールの設定(タグ形式)」を参照ください。 Chrome拡張の操作方法については「2.Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)の操作方法」を参照ください。 |
目次
3.1 Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)のインストール
3.2 Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)の初期設定
1. Chrome拡張の概要
Chrome拡張は、「クリックトゥコール機能」や「画面ポップアップ機能」を利用するためのCTIツールとなります。
各機能の詳細は以下の通りとなります。
● クリックトゥコール
SalesforceなどのCRMや、Webページに表示されている電話番号をクリックすることによって、ソフトフォンやWebRTCから発信ができる機能となります。
● 画面ポップアップ
WebRTCで着信や発信といったコールイベント発生時に、管理画面で指定したURLをChromeブラウザの新規タブに表示する機能となります。
電話の着信と同時に顧客情報や過去の対応履歴などを自動表示する機能となります。
※画面ポップアップ機能を利用するには「CRM連携」オプションのご契約が必要です。
※ソフトフォンについてはソフトフォン内蔵の機能をご利用ください。
(詳しくは「2.CTI設定-その他CRM連携(BIZTELバージョン 3.2以降)」を参照ください)
利用できる機能について
Chrome拡張で利用できる機能が電話端末ごとに異なります。
電話端末 | クリックトゥコール | 画面ポップアップ | 備考 |
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ソフトフォン | 〇 | × |
※ビジネスフォンプランをご利用の場合、ソフトフォンでクリックトゥコールはご利用いただけません。 ※ソフトフォンでの画面ポップアップはソフトフォン内蔵機能を利用 |
ソフトフォン(WebRTC版) | 〇 | 〇 | |
ハードフォン | × | × | |
モバイル | × | × |
1.1 運用想定パターン
Chrome拡張の運用想定を紹介します。
クリックトゥコール運用想定パターン
業務要件:
● 業務効率化のために手動ではなく、自動で番号入力を行いたい。
● かけ間違いや誤発信を防止したい。
運用方法:
Chrome拡張のインストールと設定を行う事で、CRMやWebサイト上の電話番号をクリックするのみで発信が可能となります。
画面ポップアップ運用想定パターン
業務要件:
● WebRTC利用中、お客様からの着信時/発信時にCRM上に登録されているお客様ページを開きたい。
● お客様の過去の問い合わせをお客様の電話番号を手動で入力して検索するのではなく、自動で画面に表示を行いたい。
運用方法:
Chrome拡張のインストールと設定を行う事で、WebRTCから着信・発信時にCRMの画面ポップアップが利用可能となり、お客様の情報を確認しながらの電話対応が可能となります。
1.2 前提条件
● Chrome拡張を利用するには、BIZTELサーバと接続できる状態であることと、各電話端末(WebRTCもしくはソフトフォン)を起動している必要があります。
● Chrome拡張はBIZTEL管理画面からChromeウェブストアへ遷移して取得します。ウェブストアの更新が行われると、既にインストール済みのChrome拡張が自動更新されるため、お客様側でアップデートの停止などを行うことができません。
アップデートが実施された場合、ブラウザの再起動まで正しく動作しないためご注意ください。
● BIZTELバージョン3.5.0未満は、Chrome拡張をインストールしても管理画面が対応していない為、動作しません。BIZTELバージョン3.5.0以降でご利用いただけます。
● Chrome拡張をソフトフォンで利用する場合は、ソフトフォンバージョン3.5.7以降でご利用ください。
(バージョン3.5.0未満のソフトフォンでは動作保証しておりません。)
● Chrome拡張のサポートブラウザはGoogle Chrome の正規リリース版の最新バージョンとなります。
● シークレットウィンドウでのご利用は動作保証外となります。
● Chrome拡張はWindowsアカウントのブラウザ単位でのインストールとなります。
別のWindowsアカウントで利用時には再度新規インストールが必要となります。
2. Chrome拡張の利用開始までの設定(管理者向け)
Chrome拡張を利用するためのBIZTEL管理画面上の設定方法を紹介します。
2.1 クリックトゥコール
管理画面で、クリックトゥコールの対象URLを登録します。
手順1.「共通設定」>「Chrome拡張設定」をクリックします。
手順2.「新規」をクリックします。
手順3.必要事項を入力し、「保存」をクリックします。
※各項目の詳細
名称 | 1~255文字以内で任意の名称を入力ください。 |
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対象URL |
クリックトゥコールの対象とするWebサイトのURLを指定します。 ※改行することで複数行の登録が可能です。 |
メモ | 500文字以内でご自由に入力ください。 |
手順4.「保存しますか?」と表示後、「OK」をクリックします。
2.2 画面ポップアップ
ポップアップを行うタイミング、対象URLを登録します。
※画面ポップアップ機能を利用するには「CRM連携」オプションのご契約が必要です。
手順1.「共通設定」>「Chrome拡張設定」をクリックします。
手順2.「画面ポップアップ」タブをクリックします。
手順3.「新規」をクリックします。
手順4.必要事項を入力し、「保存」をクリックします。
※各項目の詳細
コールイベント |
画面ポップアップを実行する対象のコールイベントを選択します。 詳細は以下「※コールイベントの詳細」を参照ください。 |
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URL |
画面ポップアップするWebページのURLを指定します。 ※変数を指定することで通話情報などを使用することが可能です。 利用可能な変数の詳細は以下「※利用可能な変数 」を参照ください。 |
メソッド |
リクエストの種類を指定します。 GET ブラウザのURLにパラメータが付加されます。 POST ブラウザのURLにパラメータが付加されません。 ※使用メソッドは使用する外部システムにて指定されているため、外部システムの仕様をご確認ください。 |
有効設定 |
コールイベント毎に画面ポップアップの有効/無効を指定します。 設定する 画面ポップアップを有効にします。 設定しない 画面ポップアップを無効にします。 ※画面ポップアップを一時的に止めたい場合は「設定しない」を選択してください。 |
メモ | 500文字以内でご自由に入力ください。 |
※コールイベントの詳細
着信 |
内線着信/外線着信したタイミングで発生します。 |
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着信応答 |
内線着信/外線着信に対してこちらが応答したタイミングで発生します。 |
着信通話切断 |
内線着信/外線着信後、通話応答後に終了したタイミングで発生します。 |
着信切断 |
内線着信/外線着信に対して応答せず終了したタイミングか、発信側が切断したタイミングで発生します。 |
発信 | 内線発信/外線発信したタイミングで発生します。 |
発信応答 | 内線発信/外線発信に対して相手が応答したタイミングで発生します。 |
発信応答切断 | 内線発信/外線発信後、通話応答後に終了したタイミングで発生します。 |
発信切断 |
内線発信/外線発信に対して相手が応答せず終了したタイミングか、着信側が切断したタイミングで発生します。 |
転送発信 | 内線着信/外線発信の応答後、通話を転送発信したタイミングで発生します。 |
転送応答 |
内線着信/外線発信の応答後、通話の転送発信に応答したタイミングで発生します。 |
転送完了 | 内線着信/外線発信の応答後、通話の転送発信に応答し、転送ボタン押下のタイミングで発生します。 |
転送応答切断 | 内線着信/外線発信の応答後、通話の転送発信に応答し、転送ボタン押下前に終了したタイミングで発生します。 |
転送切断 | 内線着信/外線発信の応答後、通話の転送発信に応答せず終了したタイミングで発生します。 |
※利用可能な変数
変数名 | 内容 |
---|---|
{TEL} |
発信者番号 |
{CALLED} |
着信番号 |
{ID} |
リクエストID ※下記コールイベントの場合は付与されません。 ● 発信 |
{DATE_YYYY} |
年(4桁) |
{DATE_MM} | 月(2桁) |
{DATE_DD} | 日(2桁) |
{DATE_HH} | 時(2桁) |
{DATA_II} |
分(2桁) |
{DATA_SS} | 秒(2桁) |
{AID} |
アカウント |
{SVADDR} |
サーバアドレス(https://BIZTELサーバURL:8000) |
{EXT} |
WebRTC電話端末の内線番号 |
設定例①
着信時にお客様番号(発信者番号)のgoogle検索結果画面をポップアップする。
● 設定内容
コールイベント:着信
URL:https://www.google.com/search?q={TEL}
メソッド:GET
設定例②
着信時、お客様番号(発信者番号)のSalesForce検索結果画面をポップアップさせる場合は以下設定を行います。
● 設定内容
コールイベント:着信
URL:https://お客様SalesForceURL/_ui/search/ui/UnifiedSearchResults?searchType=2&sen=00Q&sen=001&sen=003&str={TEL}
メソッド:GET
変数展開文字列の自動補完について
BIZTELバージョン 3.7.0 以降、URLに変数展開文字列を入力する場合、「 { 」を入力することで自動補完機能が有効になります。
※{ACCOUNT_VALUE_x} の x は任意の値に修正ください。
2.3 注意事項
● 設定内容はBIZTEL管理画面で一括設定となり、アカウント単位で設定を行うことはできません。
(内線単位での個別設定を行いたい場合は、インストール型ソフトフォンをご検討ください。)
● Chrome拡張は起動時に最新の設定を取得する仕様の為、業務中に設定変更した場合はChrome拡張の利用者に、Chrome拡張のメイン画面「リロードボタン」を押下するように周知ください。
詳しくは、「2.Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)の操作方法」を参照ください。
● WebRTCを起動した状態でChrome拡張をインストールした場合、WebRTCをリロードしなければ画面ポップアップが動作しません。
● アクセス先のWebサイトが認証を必要とする場合、画面ポップアップが起動するより先に手動でログイン認証をしておく必要があります。認証前に画面ポップアップが起動した場合は、ログインページに遷移します。
3. Chrome拡張の利用開始までの設定(ユーザ向け)
3.1 Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)のインストール
「2. Chrome拡張の利用開始までの設定(管理者向け)」の設定完了後、各ユーザで「Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)」のインストールを行います。
手順1.BIZTEL管理画面へログイン後、アカウントメニューより「ダウンロード(Chrome拡張)」をクリックします。
手順2.ダウンロードページへの遷移ダイアログが表示されるため、内容をご確認のうえ「ダウンロードページを開く」をクリックします。
手順2.Chromeウェブストアの「BIZTEL CTI Tool」インストールぺージに遷移後、右上の「Chromeに追加」をクリックします。
※Chrome拡張のChromeウェブストア上の名称が「BIZTEL CTI Tool」となります。
手順3.「BIZTEL CTI Tool」を追加しますか?」と表示される為、「拡張機能を追加」をクリックします。
インストール後、ブラウザ右上の拡張機能アイコンをクリックし、「BIZTEL CTI Tool」がインストールされていることを確認してください。
ピン留めアイコンをクリックすると、「BIZTEL CTI Tool」がブラウザ右上に固定表示されます。
3.2 Chrome拡張(BIZTEL CTI Tool)の初期設定
BIZTEL CTI Toolのインストール後、初期設定を行いツールを利用できる状態とします。
手順1.ブラウザ右上の「BIZTEL CTI Tool」アイコンをクリックします。
手順2.オプション画面が表示されるため、ご契約のBIZTELサーバURLを入力し、「保存」をクリックします。
※各項目の詳細
サーバURL |
BiztelサーバのURL(https://sxxxxxxxxxxxx.u.biztel.jp:8000) のSから始まる数字を入力します。 |
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ログ ダウンロード |
BIZTEL CTI Tool(Chrome拡張)の操作ログをダウンロードします。 ※ログは一定の容量を超えたら古い方から削除されます。 |
「保存しました。」と表示がされたら初期設定は完了です。設定画面のブラウザを閉じてください。
エラーについて
「サーバとの通信に失敗しました。」と表示される場合、入力内容が誤っているか、何らかの原因でBIZTELサーバとの通信ができない状態である可能性があります。
接続先情報の保存
サーバURLを保存後、リストから接続先を選択可能です。
リスト内に表示されている値は「×」ボタンで削除可能です。
4. 関連マニュアル
管理画面の設定とChrome拡張(BIZTEL CTI Tool)のインストール・初期設定完了後、以下マニュアルへお進みください。