目的 |
SalesforceなどのCRMから電話を発信する方法として、即時発信方式と、誤発信を防ぐための確認発信方式の2通りがあり、その設定を行います。 |
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対象プラン |
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用語 |
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ポイント |
ソフトフォンを使わずに、各CRMに登録された顧客情報から直接電話をかけることができ、効率的に業務を進めることが可能です。 |
目次
1.クリックトゥコールとは
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本手順ではSalesforceを例としたタグの埋め込み方法を記載します。
※プロトコルハンドラの機能を利用を利用してクリックトゥコールを実現しています。 - OpenCTIを利用すると、本設定を行わなくてもSalesforce内の【登録された電話番号(Phone型データ)】が自動的にクリックトゥコールが可能になります。
SalesforceなどのCRMに顧客情報を登録している場合、電話番号に発信のリンク設定することで、電話番号をクリックすると、そのままBIZTELを通じて電話を発信することができます。
発信方式として、以下の 2種類 がございます。お客様の運用内容に沿った方式をご利用ください。
即時発信方式
電話番号のクリックととも発信を行います。
確認発信方式
電話番号をクリックすると、誤発信を防ぐため、ソフトフォン上に電話番号を反映します。
発信は手動で行います。
2. 即時発信方式の設定方法
Salesforceで電話番号をカスタマイズします。
Salesforce画面は、Salesforce側で変更される場合がございます。
画面詳細については、Salesforce社へお問合せ下さい。
手順1.「オブジェクトおよび項目」→「オブジェクトマネージャ」をクリックします。
手順2.設定を有効にする対象のタブ(リード、取引先、取引先責任者など)をクリックします。
※本手順では取引先責任者で紹介します。
手順3.「項目とリレーション」をクリックし、「新規」ボタンをクリックします。
手順4.データ型を「数式」にチェックし、「次へ」ボタンをクリックします。
手順5.「項目の表示ラベル」及び「項目名」に任意の内容を入力し、数式の戻り値のデータ型は「テキスト」とし「次へ」をクリックします。
手順6.以下の数式を入力し「次へ」をクリックします。(差し込み項目は適宜変更してください)
「電話」の項目に登録されている電話番号に対しての設定
HYPERLINK("callto:"&Phone,Phone,"_self")
「携帯」の項目に登録されている電話番号に対しての設定
HYPERLINK("callto:"&MobilePhone,MobilePhone,"_self")
手順7.項目レベルセキュリティ設定を設定し「次へ」をクリックします。
※お客様のセキュリティポリシーに沿った設定を実施してください。
手順8.ページレイアウト追加の設定をして「保存」ボタンをクリックします。
※お客様の業務想定に沿った設定を実施してください。
追加した設定は、実際の画面から正常に動作するかご確認ください。
3. 確認発信方式の設定方法
確認発信方式は、OpenCTIではご利用になれませんのでご注意ください。
本項目は、ソフトフォン利用時限定の設定方法になります。
即時発信方式との差分は HYPERLINKの内容のみとなります。
設定手順は、「2. 即時発信方式の設定方法」に従い対応いただき、手順6の入力内容を以下の内容で設定ください。
「電話」の項目に登録されている電話番号に対しての設定
HYPERLINK("callto:!setnumber="&Phone,Phone,"_self")
「携帯」の項目に登録されている電話番号に対しての設定
HYPERLINK("callto:!setnumber="&MobilePhone,MobilePhone,"_self")
4. ソフトフォン制御(プロトコルハンドラ)
BIZTELは、プロトコルハンドラの機能を利用して、各種CRM等の外部アプリケーションからソフトフォンを制御する事が可能です。
アクション | 書式 | 例・備考 |
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発信 | callto:{発信番号} | callto:03XXXXXXXX |
発信 (リクエストコード付与) |
callto:{発信番号}&request_code={xxxxx} |
リクエストコードを付与して発信を行います。 例) |
発信 (通知番号を指定して発信) |
callto:{発信番号}:{通知番号} |
通知番号を指定して発信を行います。 ※通知番号に指定不可の電話番号や半角数字以外の文字が入力されている場合は、実行できません。 ※リクエストコードを付与した発信も可能です。 ※BIZTELバージョン 3.9.0 以降で利用可能です。 例) callto:03********:03########&request_code=1234 |
確認発信 | callto:!setnumber={発信番号} | callto:!setnumber=03XXXXXXXX ※指定した番号がソフトフォンの発信番号にセットされます。発信操作は手動で行う必要があります。 |
確認発信 |
callto:!setnumber={発信番号}:{通知番号} |
callto:!setnumber=090XXXXXXXX:03******** 確認発信方式で通知番号を指定します。 ※BIZTELバージョン 3.9.20 以降で利用可能です。 |
応答 | callto:!connect | なし |
切断 | callto:!hangup | なし |
パーク | callto:#700 | パークは「# + 使用するパーク保留番号」への発信で処されます。 |
ピックアップ | callto:*8 | ピックアップは*8への発信で処理されます。 |
保留転送 | callto:!transfer={発信番号} | BIZTELバージョン 3.9.0 以降で利用可能です。 |
保留転送 (リクエストコード付与) |
callto:!transfer={転送先番号}&request_code={xxxx} |
リクエストコードを付与して保留転送発信を行います。 ※BIZTELバージョン 3.9.0 以降で利用可能です。 例) callto:!transfer=**********&request_code=1234とした場合、リクエストコード1234 が変数{REQUEST_CODE}に展開されます。 |
保留転送完了 | callto:!transfer | 保留転送後、転送を完了。 |
保留 | callto:!hold | なし |
保留開始 | callto:!hold=on | BIZTELバージョン 3.9.0 以降で利用可能です。 |
保留終了 | callto:!hold=off | BIZTELバージョン 3.9.0 以降で利用可能です。 |
ダイヤル入力 | callto:!pushdial={ダイヤル番号} |
実行することで、{ダイヤル番号}に指定した番号がBIZTELソフトフォンの画面に反映されます。 【確認発信との違い】 |
DTMF送信 |
callto:!dtmfcmd={} または callto:!dtmf={} |
通話中に実行することでDTMFを送信します。 |
再起動 | callto:!restart | BIZTELソフトフォンを再起動します。 |
通知番号選択 |
callto:!setcallerid={通知番号} または callto:!setcallernumber={通知番号} |
BIZTELソフトフォン上で選択可能な通知番号を指定することで、外線発信時の通知番号を切り替えます。 ※BIZTELソフトフォンの画面上に表示されていない番号を指定した場合は未選択状態となります。 (未選択状態で発信した場合は、内線番号を選択している状態と同様の振る舞いとなります) |
※「callto:」の部分は「biztel:」でも同様の動作が可能です。
ただし、biztel:についてはブラウザベンダーの仕様変更により動作しなくなる可能性がありますのでご注意ください。
Webシステムからのクリックトゥコール
HTMLにて、以下書式でプロトコルハンドラが呼出可能です。
<a href="callto:電話番号">電話番号</a>
コマンドラインからの呼び出し
以下書式でコマンドラインからプロトコルハンドラが呼出可能です。
C:¥>rundll32.exe url.dll,FileProtocolHandler callto:!connect
※コマンドラインからプロトコルハンドラを呼び出す際、「半角数字」「#」「*」以外は無視して処理されます。
保留転送を行う場合(※)
・保留転送に関しては、callto:!transfer={発信番号} での保留転送発信を行う事ができませんのでご注意ください。
※BIZTELバージョン 3.9.0 以降、callto:!transfer={発信番号} での保留転送発信が可能です。
・コマンドラインを利用した保留転送を行う場合は、下記の書式を利用してください。
C:\>start callto:!hold & timeout 1 & start callto:!transfer={発信番号}