目的 |
ソフトフォンを利用するために必要な個別設定をし、その利用方法を理解します。 |
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対象プラン |
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用語 |
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ポイント |
・本機能をご利用頂く場合、「CRM連携」オプションの契約が必須です。 |
目次
1. ご利用中のBIZTELバージョンの確認方法
本マニュアルでは、BIZTELバージョン 3.2.X 以降を対象としています。
現在のBIZTELサーバのバージョン確認はBIZTEL管理画面より「システム設定」>「ライセンス設定」>「バージョン」を参照ください。
※下図の場合、BIZTELサーバのバージョンは「3.4.23」になります。
2. CRM連携設定例
● 想定動作
着信時にお客様の発信元電話番号から、CRM上で検索を行い、検索結果を表示する。
● イメージ図
2.1 基本設定について
手順1.ソフトフォン上の「設定」をクリック。
※ソフトフォンバージョン 3.6.X 以降をご利用のお客様は「歯車」アイコンをクリックしてください。
手順2.「CTI設定」>「基本設定」より以下の項目を設定します。
連携対象電話番号 | 着信時にCRMと連携する電話番号にチェックを入れます。 |
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画面サイズ | 標準・大のいずれかにチェックします。 ※表示しないを選択した場合、着信通知が行われませんのでご注意ください。 |
※その他の項目については「5.「CTI設定」メニューの設定」を参照ください。
※自身の内線番号にチェックを付けた場合、自身の内線宛に着信があった場合に着信通知が動作します。また、モニタリング・ささやき時のシステム番号(9999)からの着信時も着信通知が動作します。BIZTELバージョン 3.10.0 以降、システム番号(9999)からの着信時は着信通知は動作いたしません。
※続けて「2.2 CRM選択の設定について」を対応ください。
2.2 CRM選択の設定について
手順1.「CTI設定」>「CRM連携」より以下の項目(赤枠内)を設定します。
※下記表を参考に必要事項を設定ください。
認証/検索設定 (その他CRM) |
Salesforce以外のCRMと連携する場合、チェックを入れます。 | |
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認証アクセス |
メソッド |
HTTP GET内部処理 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST処理 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド スクリプトや実行ファイルを呼び出します。 |
認証アクセス |
連携対象となるCRMにID、パスワードを引数として渡してログインする為の構文を入力します。 設定例 |
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認証レスポンスフォーマット |
認証アクセスの返却値を格納するパラメータをお客様自身で変数を定義します。 ・Content-Type ヘッダの charset で指定された文字セットで評価します。 ・レスポンスフォーマットは区切りで記載します。 ・外部サーバからのレスポンスをレスポンスフォーマットに記載された書式に従って文字列を抽出し、変数に格納することが可能です。 ・返却されるContent-Typeはtext/plainで出力される必要があります。 ・エスケープ文字は非対応です。 |
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検索アクセス |
メソッド |
HTTP GET内部処理 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST処理 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド スクリプトや実行ファイルを呼び出します。 |
検索アクセス |
連携対象となるCRMシステムに電話番号等のパラメータを渡して顧客検索を行う為の構文を入力します。 設定例 |
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検索レスポンスフォーマット |
検索アクセスの返却値を格納するパラメータを指定します。 ・Content-Type ヘッダの charset で指定された文字セットで評価します。 ・レスポンスフォーマットは区切りで記載します。 ・外部サーバからのレスポンスをレスポンスフォーマットに記載された書式に従って文字列を抽出し、変数に格納することが可能です。 ・返却されるContent-Typeはtext/plainで出力される必要があります。 ・エスケープ文字は非対応です。 ・改行コードとして、{CRLF}、{CR}、{LF}が利用可能です。 |
レスポンス、レスポンスフォーマット例
例1)レスポンスから{NAME}、[COMPANY]の値を抽出する
レスポンス例
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
</head>
<body>
,BIZTEL太郎,株式会社リンク,
</body>
</html>
※{NAME}がBIZTEL太郎、{COMPANY}が株式会社リンク
レスポンスフォーマット例
,{NAME},{COMPANY},
例2)レスポンスから自身で定義した値を抽出する
レスポンス例
USERID="BIZTEL",SESSIONID="sess202303021500"
※{USERID}、{SESSIONID}を定義したとします。
レスポンスフォーマット例
USERID="{UID}",SESSIONID="{SESID}"
例3)レスポンスから自身で定義した値を抽出する
レスポンス例
USERID=BIZTEL<LF>
※{USERID}を定義したとします。
※{LF}は改行コード。
2.3 動作設定について
CRMとの連携時の詳細動作は動作設定より設定を行います。
必須項目ではありませんので、本項目は必要に応じて設定ください。
利用可能メソッド
HTTP GET | 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 ※ブラウザが起動します。 |
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HTTP GET内部処理 | 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 ※ブラウザが起動しません。 |
HTTP POST | 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 ※ブラウザが起動します。 |
HTTP POST内部処理 | 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 ※ブラウザが起動しません。 |
OSコマンド |
Windowsのスクリプトや実行ファイルを呼び出します。 例)C:\Program Files にあるsample.exeを起動する場合 例)C:\Program Files にあるsample.exeに引数{TEL}、{CALLED} を渡して起動する場合、 |
アクセス設定
着信時のアクセス設定 | |
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クリック時アクセス | 着信ポップアップをクリックしたタイミングで参照します。 |
着信時アクセス | ソフトフォンに着信したタイミングで参照します。 |
応答時アクセス | ソフトフォンに着信し、応答したタイミングで参照します。 |
応答時アクセス実行までの待機時間(秒) | 応答時アクセスを実行するまでの待機時間を指定します。 |
切断時アクセス | 自分が着信者の場合かつソフトフォンで通話を切断したタイミングで参照します。 |
応答したときのみ切断時アクセスを実行する | 切断時アクセスの実行を自分が着信に応答した場合だけに限定する場合にチェックします。 |
発信時のアクセス設定 | |
発信時アクセス | ソフトフォンで発信したタイミングで参照します。 |
発信応答時アクセス | ソフトフォンで発信し、発信先が応答したタイミングで参照します。 |
発信切断時アクセス | 自分が発信者の場合かつソフトフォンで通話を切断したタイミングで参照します。 |
応答したときのみ切断時アクセスを実行する | 発信先の応答に関わらず発信切断時に外部システムを動作させたい場合はチェックします。 |
転送時アクセス設定 | |
転送時アクセス | 自分が発信者の場合かつソフトフォンで転送したタイミングで参照します。 |
転送応答時アクセス | 自分が発信者の場合かつソフトフォンで転送し、相手が応答したタイミングで参照します。 |
転送完了時アクセス | 自分が発信者の場合かつソフトフォンで転送し、転送が完了したタイミングで参照します。 |
転送切断時アクセス |
自分が発信者の場合かつソフトフォンで転送し、転送通話が終了したタイミングで参照します。 以下パターンの場合に動作します。 |
応答した時のみ転送アクセスを実行する | 発信先の応答に関わらず転送切断時に外部システムを動作させたい場合は✔を入れます。 |
3. 利用可能なパラメータ・関数
以下のパラメータ、関数が利用可能です。
3.1 利用可能なパラメータ
CRMへ連携可能なパラメータ | |
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{TEL} |
着信時:発信元の電話番号が展開されます。 |
{TELNAME} | 発信者名(共有電話帳・端末電話帳から取得) |
{CALLED} | 着信時:発信元が発信先に指定した番号が展開される 発信時:発信先の番号が展開される |
{CALLEDNAME} | 着信者名(共有電話帳・端末電話帳から取得) |
{ID} | 通話のリクエストIDを展開します。 |
{SVADDR} | サーバアドレス(https://{BIZTELサーバIP}:8000/)を展開します。 |
{AID} | アカウントを展開します。 ※アカウントがエージェント設定を「利用する」になっている場合のみ。 |
{APW} | アカウントパスワードを展開します。 ※アカウントがエージェント設定を「利用する」になっている場合のみ。 |
{EXT} |
サインイン端末(アカウント>エージェント>サインイン端末)もしくは、 ※どちらも登録されている場合はサインイン端末が優先されます。 |
{SFID} |
BIZTELバージョンにより動作が異なります。 BIZTELバージョン 3.9.X まで BIZTELバージョン 3.10.0 以降 |
{SFSID} | Salesforce連携時のセッションIDを展開します。 |
{SFAPI} | Salesforce連携時のAPIサーバ名を展開します。 |
{DATE-YYYY} | 年(4桁)を展開します。 |
{DATE-MM} | 月(2桁)を展開します。 |
{DATE-DD} | 日(2桁)を展開します。 |
{DATE-HH} | 時(2桁)を展開します。 |
{DATE-II} | 分(2桁)を展開します。 |
{DATE-SS} | 秒(2桁)を展開します。 |
{BUSINESS} | 業務ラベルの名称を展開します。 ※BIZTELバージョン 3.3.20以降で利用可能です。 ※詳細は「1.業務ラベル」を参照ください。 |
CRMから返却された値を格納するパラメータ |
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{COMPANY} | 連携先のCRMから取得した会社名を格納します。 |
{NAME} | 連携先のCRMから取得した名前を格納します。 |
{EXT_ID} |
任意コード(任意の結果を保存する 例:外部CRMのプライマリキー等) ・Salesforce連携:利用不可。 ・その他CRM連携:検索アクセスで解決します。 (例:OSコマンドからVBSやPHP等を実行する事で解決する) |
{ARG1}~{ARG9} |
任意コード(任意の結果を保存する 例:外部CRMのプライマリキー等) ・Salesforce連携:利用不可 ・その他CRM連携:検索アクセスで解決します。 (例:OSコマンドからVBSやPHP等を実行する事で解決する) |
3.2 利用可能な関数
MD5() |
()内の文字列をMD5でハッシュ化し、大文字出力します。 |
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SHA256() | ()内の文字列をSHA256でハッシュ化し、大文字出力します。 例)MD5(abc) → BA7816BF8F01CFEA414140DE5DAE2223B00361A396177A9CB410FF61F20015AD |
LOWERCASE() | ()内の文字列を小文字にします。 |
UPPERCASE() | ()内の文字列を大文字にします。 |
4. 発信元電話番号をGoogle検索する設定例
「2.3 動作設定について」の設定を用いて、着信時に発信元電話番号をGoogle検索する設定例を紹介します。
手順1.ソフトフォンの「設定」をクリック。
※ご利用中のソフトフォンバージョンによりアイコン表示が異なります。
歯車アイコンがない場合、「設定」ボタンをクリックしてください。
手順2.「CTI設定」>「基本設定」にて、以下の設定を入力します。
連携対象番号 | 着信時に検索動作を実行する電話番号にチェックを入れます。 |
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画面サイズ | 標準・大のいずれかにチェックを入れます。 ※表示しないにチェックをした場合、着信通知が行われません。 |
手順3.「CTI設定」>「動作設定」にて、以下の設定を入力します。
着信時アクセス | 着信時にGoogle検索を行う為、着信時アクセスにチェックを入れます。 |
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メソッド | HTTP GET を選択します。 |
構文 | https://www.google.com/search?q={TEL} |
以上で設定完了です。
上記の設定完了後、連携対象番号に設定した電話番号に着信すると発信元電話番号をGoogle上で検索する動作となります。
5. 関連マニュアル
ソフトフォンの設定内容に関するマニュアルは以下を参照ください。
2.「ソフトフォン」メニューの設定(BIZTELバージョン 3.3.X 以降)