目的 |
着信ポップアップ設定、および履歴、録音ファイルの連携設定を行います。 本機能はSalesforce以外のCRMとソフトフォンに着信時、発信時等に連携を行いたい際に用います。 ※Salesforceは専用設定メニューが存在しますので、「1.Salesforce連携」を参照ください。 |
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対象プラン |
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用語 | - |
ポイント |
・本機能をご利用頂く場合、「CRM連携」オプションの契約が必須です。 |
目次
1. ご利用中のBIZTELバージョンの確認方法
本マニュアルでは、BIZTELバージョン 3.1.X までを対象としています。
現在のBIZTELサーバのバージョン確認はBIZTEL管理画面より「システム設定」>「ライセンス設定」>「バージョン」を参照ください。
※下図の場合、BIZTELサーバのバージョンは「3.1.21」になります。
2. CRM連携設定例
● 想定動作
着信時にお客様の発信元電話番号から、CRM上で検索を行い、検索結果を表示する。
● イメージ図
2.1 基本設定について
手順1.ソフトフォン上の「設定」をクリックします。
手順2.「CTI設定」>「基本設定」より連携対象に「カスタム連携」を選択します。
連携対象 | Salesforce以外のCRMと連携する為、カスタム連携にチェックを入れます。 |
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内線着信時はCTI連携しない | 内線着信時は連携しない為、チェックを入れます。 |
セッション維持時間(分) | 連携先とのセッションを再取得する間隔を設定します。 本設定例では、標準のままとします。 ※「2.5 カスタム連携について」で認証情報の設定を行う必要があります。 |
連携タイムアウト時間 |
各イベントのリクエスト処理に対するタイムスと秒数を設定します。 |
続けて「2.2 連携対象電話番号について」を設定します。
2.2 連携対象電話番号について
手順1.「CTI設定」>「連携対象電話番号」をクリックし、着信時にCRMと連携を行う電話番号にチェックを入れます。
※「全てチェックする」をクリックすることで、全電話番号に対してのチェック・チェック解除が可能です。
※自身の内線番号にチェックを付けた場合、自身の内線宛に着信があった場合に着信ポップアップが動作します。また、モニタリング・ささやき時のシステム番号(9999)からの着信時も着信ポップアップが動作します。
続けて「2.3 ポップアップについて」を設定します。
2.3 ポップアップについて
手順1.「CTI設定」>「ポップアップ」をクリックし、以下の項目を設定します。
画面サイズ | 着信時に表示されるポップアップのサイズを設定します。 本設定例では、大サイズとします。 |
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通話・切断ボタン | 着信時に表示されるポップアップで通話・切断を可能とするか設定します。 本設定例では、表示するとします。 |
表示時間(秒) | 着信時に表示されるポップアップの表示秒数を設定します。 本設定例では、30秒とします。 |
CTI連携時に電話番号をクリップボードにコピーする | 着信時に発信元電話番号をクリップボードにコピーします。 |
非通知時の表示名 |
非通知着信時、ポップアップの着信番号に表示する文字列を設定します。 |
※着信時ポップアップの例
続けて「2.5 カスタム連携について」を設定します。(2.4 Salesforce連携については不要です)
2.4 Salesforce連携について
本マニュアルは、Salesforce以外のCRMとの連携を主としていますので、設定不要です。
2.5 カスタム連携について
手順1.「CTI設定」>「カスタム連携」をクリックし、以下の項目を設定します。
認証アクセス (メソッド) |
HTTP GET内部処理 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST処理 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド スクリプトや実行ファイルを呼び出します。 |
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認証アクセス |
連携対象となるCRMにID、パスワードを引数として渡してログインする為の構文を入力します。 設定例 |
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認証レスポンスフォーマット |
認証アクセスの返却値を格納するパラメータをお客様自身で変数を定義します。 |
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検索アクセス (メソッド) |
HTTP GET内部処理 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST処理 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド スクリプトや実行ファイルを呼び出します。 |
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検索アクセス |
連携対象となるCRMシステムに電話番号等のパラメータを渡して顧客検索を行う為の構文を入力します。 設定例 |
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検索レスポンスフォーマット |
検索アクセスの返却値を格納するパラメータを指定します。 |
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クリック時アクセス (メソッド) |
HTTP GET 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP GET(内部処理) 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 HTTP POST(内部処理) 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド Windowsのスクリプトや実行ファイルを呼び出します。 例)C:\Program Files にあるsample.exeに引数{TEL}、{CALLED} を渡して起動する場合、 |
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クリック時アクセス |
着信ポップアップをクリックした際にOSコマンドを実行するなどのリクエスト方法を指定します。 |
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着信時アクセス (メソッド) |
HTTP GET 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP GET(内部処理) 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 HTTP POST(内部処理) 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド Windowsのスクリプトや実行ファイルを呼び出します。 例)C:\Program Files にあるsample.exeに引数{TEL}、{CALLED} を渡して起動する場合、 |
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着信時アクセス |
着信と同時に任意の外部CRMのURLを表示したり、OSコマンドを実行する等のリクエスト方法を指定します。 |
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応答時アクセス (メソッド) |
HTTP GET 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP GET(内部処理) 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 HTTP POST(内部処理) 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド Windowsのスクリプトや実行ファイルを呼び出します。 例)C:\Program Files にあるsample.exeに引数{TEL}、{CALLED} を渡して起動する場合、
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応答時アクセス |
応答と同時に任意の外部CRMのURLを表示したり、OSコマンドを実行する等のリクエスト方法を指定します。 |
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応答時アクセス実行までの待機時間(秒) |
応答時アクセスを実行するまでの待機時間を指定します。 |
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切断時アクセス (メソッド) |
HTTP GET 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP GET(内部処理) 標準ブラウザでGETパラメータを送信します。 HTTP POST 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 HTTP POST(内部処理) 標準ブラウザでPOSTパラメータを送信します。 OSコマンド Windowsのスクリプトや実行ファイルを呼び出します。 例)C:\Program Files にあるsample.exeに引数{TEL}、{CALLED} を渡して起動する場合、 |
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切断時アクセス |
切断と同時に意の外部CRMのURLを表示したり、OSコマンドを実行する等のリクエスト方法を指定します。 |
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応答した時のみ切断時アクセスを実行する |
切断時アクセス設定時に通話相手が応答した場合のみ実行する場合にチェックを入れます。 |
3. 利用可能なパラメータ・関数
以下のパラメータ、関数が利用可能です。
3.1 利用可能なパラメータ
CRMへ連携可能なパラメータ | |
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{TEL} |
着信時:発信元の電話番号が展開されます。 |
{TELNAME} | 発信者名(共有電話帳・端末電話帳から取得) |
{CALLED} | 着信時:発信元が発信先に指定した番号が展開される 発信時:発信先の番号が展開される |
{CALLEDNAME} | 着信者名(共有電話帳・端末電話帳から取得) |
{ID} | 通話のリクエストIDを展開します。 |
{SVADDR} | サーバアドレス(https://{BIZTELサーバIP}:8000/)を展開します。 |
{AID} | アカウントを展開します。 ※アカウントがエージェント設定を「利用する」になっている場合のみ。 |
{APW} | アカウントパスワードを展開します。 ※アカウントがエージェント設定を「利用する」になっている場合のみ。 |
{EXT} |
サインイン端末(アカウント>エージェント>サインイン端末)もしくは、 ※どちらも登録されている場合はサインイン端末が優先されます。 |
{SFID} | Salesforce連携時のログインIDを展開します。 |
{SFSID} | Salesforce連携時のセッションIDを展開します。 |
{SFAPI} | Salesforce連携時のAPIサーバ名を展開します。 |
{DATE-YYYY} | 年(4桁)を展開します。 |
{DATE-MM} | 月(2桁)を展開します。 |
{DATE-DD} | 日(2桁)を展開します。 |
{DATE-HH} | 時(2桁)を展開します。 |
{DATE-II} | 分(2桁)を展開します。 |
{DATE-SS} | 秒(2桁)を展開します。 |
CRMから返却された値を格納するパラメータ |
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{COMPANY} | 連携先のCRMから取得した会社名を格納します。 |
{NAME} | 連携先のCRMから取得した名前を格納します。 |
{EXT_ID} |
任意コード(任意の結果を保存する 例:外部CRMのプライマリキー等) ・Salesforce連携:利用不可。 ・その他CRM連携:検索アクセスで解決します。 (例:OSコマンドからVBSやPHP等を実行する事で解決する) |
{CODE1} {CODE2} |
任意コード(SIPヘッダのUsernamaeに付加 ※デリミタは#) ※BIZTELバージョン 3.2.11 まで利用可能です。 ※BIZTELバージョン 3.2.20 以降は{ARG*}をご利用ください。 |
3.2 利用可能な関数
MD5() |
()内の文字列をMD5でハッシュ化し、大文字出力します。 |
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SHA256() | ()内の文字列をSHA256でハッシュ化し、大文字出力します。 例)MD5(abc) → BA7816BF8F01CFEA414140DE5DAE2223B00361A396177A9CB410FF61F20015AD |
LOWERCASE() | ()内の文字列を小文字にします。 |
UPPERCASE() | ()内の文字列を大文字にします。 |
4. 発信元電話番号をGoogle検索する設定例
「2.5 カスタム連携について」の設定を用いて、着信時に発信元電話番号をGoogle検索する設定例を紹介します。
手順1.ソフトフォンの「設定」をクリック。
手順2.「CTI設定」>「基本設定」をクリックし「カスタム連携」にチェックします。
手順3.「CTI設定」>「基本設定」にて、着信時に連携を動作させる電話番号にチェックを入れます。
手順4.「CTI設定」>「カスタム連携」にて、着信時アクセスの値を以下の値とします。
着信時アクセス (メソッド) |
HTTP GET |
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着信時アクセス | https://www.google.com/search?q={TEL} |
上記の設定まで完了後、「OK」をクリックします。
上記の設定完了後、連携対象番号に設定した電話番号に着信すると発信元電話番号をGoogle上で検索する動作となります。
5. 関連マニュアル
ソフトフォンの設定内容に関するマニュアルは以下を参照ください。
1.「ソフトフォン」メニューの設定(BIZTELバージョン 3.0.X~3.2.X)