目的 |
指定した電話番号、番号帯からの着信時に固有の動作ルールを適用する設定を行います。 |
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対象プラン |
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用語 |
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ポイント |
発信者の電話番号毎にコールフローの設定が可能な為、重要顧客やいたずら電話など電話番号に応じて対応を変更する場合に有効な機能です。 ご利用される場合は、「着信ルーティング」オプションの契約が必要です。 |
目次
※項目名をクリックいただく事で項目が展開され、参照したい手順へ移動できます。
1.設定前の確認事項
1.1 設定可能なアカウント
着信ルーティングの設定が可能なアカウントは次の権限設定が必要です。
・システム管理者ロールのアカウント
※スーパバイザ、ユーザロールのアカウントでは操作できません。
1.2 設定可能なリソースと必要なリソース権限について
着信ルーティングは、次の4つのリソースに対して設定可能です。
また、設定する場合は、各リソースの「編集権限」が必要です。
※システム管理者ロール所属のアカウントは、4つのリソースに対し、「参照・編集・削除」権限が初期設定で付与されています。権限設定を外している場合は、設定対象のリソース権限をご確認ください。
設定可能なリソース
1.電話端末
2.着信グループ
3.IVR
4.コールセンター
2.着信ルーティングの新規作成
2.1 着信ルーティングの作成
手順1.BIZTEL管理画面にて、「オプション」>「着信ルーティング」をクリックします。
手順2.「新規」をクリックします。
手順3.必要事項を入力し、「保存」をクリックします。
着信ルーティング名 | 着信ルーティングの名称を入力します。 |
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メモ | 500字以内で任意入力です。 |
手順4.「保存しますか?」と表示後「OK」をクリックします。
手順5.「電話番号リスト」タブをクリックし、「新規」をクリックします。
手順6.「リスト登録」の編集画面に対象の電話番号を入力し「保存」をクリックします。
※電話番号は 2~30桁 で入力ください。
※登録した電話番号は、着信時の番号に対して前方一致で判定致します。
例)「070」と登録した場合、070XXXXXXXXからの着信時に着信ルーティングが動作します。
※登録した電話番号に重複部がある場合、桁数が多い電話番号の着信ルーティングが優先されます。
例)「03」、「0345」と登録した場合、「0345」の着信ルーティングが優先して動作します。
手順7.「保存しますか?」と表示後「OK」をクリックします。
以上で設定完了です。
※着信ルーティングの登録件数の上限は、1,000件となります。1件の着信ルーティングに対して、登録できる電話番号の上限は1,000件となります。
※BIZTELバージョン 3.4.10 から登録件数が一覧に表示されます。
表示内容:現在の表示件数( 全体登録件数 / 最大登録件数 )
電話番号リストのページング処理
BIZTELバージョン 3.8.0 以降、電話番号の表示がページ単位での表示となります。
1ページ内に表示される件数は、「システム設定」内「1ページの表示上限(件)」の設定値に従い表示されます。
詳細は「1.システム設定」を参照ください。
注意事項
・着信ルーティングは電話番号を登録しただけでは動作しませんのでご注意ください。
必ず「2.2 着信ルーティングの適用」にて動作設定を行ってください。
・着信ルーティングは外線番号が紐づいているリソースに対して有効です。
・BIZTELバージョン 3.7.20 まで、着信ルーティングにBIZTEL上の電話番号を設定している場合、発信時にも着信ルーティングの動作が実行されますのでご注意ください。
・CSVデータによる一括登録、登録情報の抽出はできません。
・電話番号を設定できる着信ルーティングは1つとなり、同じ電話番号を複数の着信ルーティングに設定することはできませんのでご注意ください。
例)「着信ルーティング設定 A」:090-xxxx-xxxx
「着信ルーティング 設定 B」:090-xxxx-xxxx ← 重複登録不可
2.2 着信ルーティングの適用
本手順では 「 IVR 」に着信ルーティングを適用する設定手順を解説します。
手順1.管理画面の左側メニュータブから「コールセンター」>「IVR」をクリックします。
手順2.着信ルーティングの動作を適用するIVRをクリックします。
手順3.「着信ルーティング」タブをクリックします。
手順4.「編集」をクリックし、適用する着信ルールにチェック(✓)します。
手順5.チェックされた対象に適用する「着信ルール」をプルダウンから選択します。
設定可能な着信ルールは「共通着信ルール」から設定可能です。
詳細は、「2.共通着信ルールと個別着信ルール」を参照ください。
※設定可能な共通着信ルール(初期用意)
実際の音声を確認する場合は、「共通ガイダンス」のメニューより視聴可能です。
ビジー | 話中音(ツー・ツー・ツー)を再生します。 |
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不在ガイダンスを流す | 現在、電話に出ることができません。 大変申し訳ございませんが、もう一度お掛け直しください。 |
営業時間外ガイダンスを流す(9:00 ~ 17:00)を流す | お電話ありがとうございます。 大変申し訳ございませんが、ただいまの時間は営業時間外となっております。 営業時間は、土日、祝日を除く平日午前9時から午後5時までとなっております。 恐れ入りますが、営業時間内に改めてお掛け直しください。 |
営業時間外ガイダンスを流す(9:00 ~ 18:00)を流す | お電話ありがとうございます。 大変申し訳ございませんが、ただいまの時間は営業時間外となっております。 営業時間は、土日、祝日を除く平日午前9時から午後6時までとなっております。 恐れ入りますが、営業時間内に改めてお掛け直しください。 |
営業時間外ガイダンスを流す(9:00 ~ 18:30)を流す | お電話ありがとうございます。 大変申し訳ございませんが、ただいまの時間は営業時間外となっております。 営業時間は、土日、祝日を除く平日午前9時半から午後6時半までとなっております。 恐れ入りますが、営業時間内に改めてお掛け直しください。 |
回線集中ガイダンスを流す | 現在、電話が大変込み合っております。 申し訳ございませんが、しばらく経ってからお掛け直しください。 |
番号通知依頼ガイダンスを流す | お電話ありがとうございます。 恐れ入りますが、電話番号の前に「1、8、6」をつけておかけ直しください。 |
手順6.設定対象のチェックと着信ルールを選択後、「保存」をクリックします。
手順7.「保存しますか?」と表示後、「OK」をクリックします。
※BZITELバージョン 3.2.X までは「登録しますか?」と表示されます。
設定対象に「✓」が表示されていれば登録完了です。
※同様の手順で、「電話端末」「着信グループ」「コールセンター」に着信ルーティングを設定可能です。
※着信ルーティングの「関連先」タブから、着信ルーティングの適用箇所を参照可能です。
※オリジナルの着信ルール、ガイダンスを作成する際は次の手順を参照してください。
ガイダンスの作成・登録:1.共通ガイダンスと個別ガイダンス
着信ルールの作成・登録:2.共通着信ルールと個別着信ルール
3.着信ルーティングの編集
設定した着信ルーティングの「名称」や「着信ルール」の変更を行う場合の手順を解説します。
3.1 基本情報の編集
手順1.着信ルーティングの画面から編集を行う対象をクリックします。
手順2.「編集」をクリックします。
手順3.修正が必要な箇所を修正し、保存をクリックします。
手順4.「保存しますか?」の表示後、OKをクリックします。
以上で編集完了です。
3.2 電話番号リストの編集
手順1.「電話番号リスト」をクリックします。
手順2.編集する電話番号をクリックします。
手順3.実施したい操作に従いボタンをクリックします。
● 編集する場合
「編集」をクリックします。
電話番号を編集し、保存をクリックします。
「保存しますか?」の表示後、OKをクリックします。
以上で編集完了です。
● 削除する場合
「削除」をクリックします。
「削除しますか?」の表示後、OKをクリックします。
以上で削除完了です。
設定情報が削除できない場合
着信ルーティングが「電話端末」「着信グループ」「IVR」「コールセンター業務」のリソースに関連付いている場合、下図の様にエラー表示となり、削除が完了しません。着信ルーティングの「関連先」のタブから関連付いている箇所を確認し関連を解除してから削除してください。
この場合、3000番の電話端末に関連付いている為、電話端末のメニューから関連を解除してください。
4.着信ルーティングの自動適用
本機能は、作成した着信ルーティングを全てのリソースに対して全体適用する機能です。
個別登録ではない、全体への適用が必要な場合にご利用ください。
手順1.着信ルーティングの一覧から対象とする設定をクリックします。
手順2.上部メニューから「自動適用」をクリックします。
手順3.「編集」をクリックします。
手順4.全体運用ルールの「設定する」を選択し、適用する着信ルールを選択します。
手順5.「保存」をクリックします。
手順6.「保存しますか?」と表示後「OK」をクリックします。
以上で設定完了です。
※本項目は各リソースの「着信ルーティング」タブから適用されているか確認が可能です。
5. 注意事項
● 自動適用と個別設定の優先順位
以下、例の場合の優先順位について説明します。
設定1)「ビジー設定」という着信ルーティングを作成し、自動適用にて「03XXXXXXXX」からの着信をビジーになるように設定。
設定2)「重要顧客」という着信ルーティングを作成。
コールセンター(福岡)にて、着信ルーティングタブから「重要顧客」の着信ルーティングを設定。
上記のような設定の場合、コールセンター(福岡)へ「03XXXXXXXX 」から着信すると、設定2の「重要顧客」の着信ルーティングが優先して動作します。
自動適用ルール及び4つのリソース(①電話端末、②着信グループ、③IVR、④コールセンター業務)との相関関係は以下を参照ください。
自動適用ルール | 各リソースの着信ルール | 着信ルーティングの動作 |
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設定する | チェックなし | 自動適用タブで適用した着信ルーティングが動作します。 |
設定する | チェックあり | 各リソースの個別適用した着信ルーティングが動作します。 |
設定しない | チェックあり | 各リソースの個別適用した着信ルーティングが動作します。 |
● 自動適用の自動破棄
「全体適用ルール」で設定された自動適用の着信ルールを「設定しない」に変更すると、再度「設定する」に変更しても着信ルールは記憶されておらず、再度設定する必要がありますのでご注意ください。
● 自動適用の関連先の情報表示について
自動適用の設定した着信ルーティングは「関連先」タブの情報として表示されません。
次の例の様に、「コールセンター(福岡)」に自動適用した着信ルールが関連先に表示されていないことがわかります。
● 転送先に着信ルーティングが設定されている場合
転送先の内線番号に発信元番号を対象とした着信ルーティングが設定されている場合、転送先で着信ルーティングは動作しません。以下、動作例を紹介します。
設定例
1)「090XXXXXXXX」からの着信をビジーとする「着信ルーティングA」を作成。
2)(7000)のダイヤル設定に「コールセンター(7100)」を設定。
3) コールセンター(7100)に「着信ルーティングA」を設定。
動作例
「090XXXXXXXX」から IVR(7000)に着信、ダイヤル設定で「コールセンター(7100)」に転送された場合、「コールセンター(7100)」に設定している着信ルーティングAは動作せず、通常通り着信します。
「090XXXXXXXX」を対象に着信ルーティングAを動作させたい場合、着信元となるIVR(7000)に着信ルーティングを設定する必要があります。
5.着信ルーティングの登録上限
着信ルーティングの登録上限、1ルールに対しての電話番号登録上限は以下となります。
着信ルーティングの登録上限 | 1,000件 |
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着信ルーティング1件に対しての |
1,000件 |