目的 |
Salesforceが提供する「OpenCTI」機能をBIZTELと連携させてCRM連携(CTI)機能の「着信ポップアップ」や「履歴・録音連携」機能を実現します。ここでは、Salesforce内に設定するOpenCTIのパッケージのインストール・設定方法を中心に説明します。 |
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ポイント |
・本機能をご利用頂く場合、「OpenCTI」オプションの契約が必須です。 ・Salesforceのブラウザ画面ひとつで顧客情報の確認やCTIによる通話操作を可能とします。 ・Salesforceのユーザビリティを大幅に向上し、効率的かつ効果的にコールセンター運用を実現します。 ・OpenCTIソフトフォンの操作からエージェントのステータス変更や画面転送といったBIZTELソフトフォンでは操作できない機能を使用することも可能です。 |
目次
3.1 BIZTEL Open CTI Call Center Adapterの設定
3.2 BIZTEL Open CTI Server URLの設定
6.Lightning Experienceアプリケーションへの組み込み
11.2 OpenCTI パッケージのバージョンアップの要否を確認する
11.3 BIZTELバージョン 3.2.X からOpenCTIのバージョンアップを行う場合
0.事前確認点
■動作推奨バージョン
動作推奨バージョンの詳細は「2.必要な動作環境」を参照ください。
■Salesforceの環境について
Salesforceは世界中で多くの企業が利用し、ユーザごとにアクセスするURL、インスタンス(AP)が異なります。お客様がご利用のSalesforceのURLもしくはインスタンスを設定前に事前にご確認ください。Salesforceのマニュアルもしくは、後述するプレビューからご確認ください。
※Salesforce.com社では定期的にメンテナンスを行っており、メンテナンスの内容によってインスタンス名(AP)が変更される場合があります。
■インスタンス情報の設定変更(重要)
Salesforce社のメンテンナンス後、インスタンス情報はメールにて通知される場合がございます。その内容を確認して後述する「CTI Adapter URL」に入力する「VisualforceページのURL」も併せて変更してください。
変更しない場合、OpenCTIが動作しなくなります。
Salesforceにログイン後のURLにはインスタンス(AP名)が記載されています。
例)https://ap15.salesforce.com/ の赤字部分
■HttpOnly属性の設定について
BIZTEL OpenCTIでは、Salesforce上の設定「HttpOnly属性」を有効化すると正常にサービスをご利用頂けなくなります。
Salesforce上の「設定」>「セキュリティ」>「セッションの設定」>「HttpOnly属性が必要」の項目は無効化(チェックが外された)状態でご利用ください。
■私のドメイン機能を利用の場合
「私のドメイン」機能を利用している場合、インスタンス(AP名)がURL上に表示されませんが、インスタンス情報の設定変更は必ず必要です。
例)https://お客様専用名称.my.salesforce.com/
お客様の利用環境によりURLの表示形式が異なる場合でも、インスタンス(AP名)変更が行われた際は必ずCTI Adapter URLを変更する必要がございます。
URL変更手順については、本マニュアルの「3.1 BIZTEL Open CTI Call Center Adapterの設定」を参照ください。
■拡張ドメイン機能を利用の場合
「拡張ドメイン」機能は、ご利用のBIZTELバージョンにより動作が異なりますのでご注意ください。
BIZTELバージョン 3.4.14 までの場合
拡張ドメイン機能はご利用頂けません。最新版のBIZTELへバージョンアップの上、ご利用ください。
※BIZTELバージョン 3.3.0 以降をご利用のお客様は「システム設定」>「バージョンアップ予約」からバージョンアップが可能です。
詳細は「1.バージョンアップ予約」を参照ください。
※BIZTELバージョン 3.3.0 未満をご利用のお客様は弊社までお問い合わせください。
BIZTELバージョン 3.4.20 以降の場合
拡張ドメイン機能の利用が可能です。
■OpenCTIとソフトフォンのSalesforce連携の同時利用について
OpenCTIとソフトフォンのSalesforce連携を同時に利用すると、Salesforceのセッション仕様により、利用中のOpenCTIがサインアウトされる場合がございます。
OpenCTIとソフトフォンのSalesforce連携は、同時に利用することができませんのでご注意ください。
1.BIZTEL Open CTIの概要
1.1 ソフトフォン機能
Salesforceの画面内に表示される専用のOpenCTIソフトフォン(以降、OpenCTI)は、BIZTLEソフトフォンと同様に発着信の通話や、保留・転送の操作をはじめ、ステータスや発信者番号の選択などが可能なエージェント向けのアプリケーションソフトウェアです。
OpenCTIは、同一PC内にインストールされているBIZTELソフトフォンと連動して動作しますので、ご利用時には PC に BIZTEL ソフトフォンをインストールしてください。
BIZTEL ソフトフォンのインストールおよび設定方法は、以下の手順をご確認ください。
1.ソフトフォンのインストール(Windows版:バージョン 3.0.X~.3.4.X)
3.ソフトフォンのインストール(Windows版:バージョン 3.5.0 以降)
※OpenCTIに関してソフトフォン機能を利用せず、ハードフォン(固定電話機)をご利用の場合は
BIZTELソフトフォンのインストールは不要となります。
OpenCTIの設定完了後、「1.Open CTIソフトフォンの使い方:2.2 サインイン」をご参照ください。
Open CTIで使用できる主な機能
・着信通話★
・発信通話★
・保留★
・転送★
・切断/キャンセル★
・エージェントステータス変更
・発信者番号通知の選択
★BIZTELソフトフォンがインストールおよび、起動していないと動作しない機能になります。
1.2 OpenCTIで実現できるCTI機能
着信ポップアップ
着信時に発信者の電話番号情報を元にSalesforce内を検索し、該当する顧客情報(取引先責任者等)を自動ポップアップする機能です。
※非通知着信時の動作はご利用のBIZTELバージョンによる異なります。
※着信先はコールセンター、着信グループ等は問いません。
● BIZTELバージョン 3.2.21 までの場合
非通知着信時、着信ポップアップは動作しません。
● BIZTELバージョン 3.3.0 以降 の場合
「システム設定」より着信ポップアップの動作設定が可能です。
※詳細は「1.システム設定」を参照ください。
クリックトゥコール
Salesforce内に登録された電話番号(Phone型データ)をクリックしてOpenCTIソフトフォンから自動で発信通話を実現する機能です。
2.BIZTEL OpenCTIパッケージのインストール
2.1 注意事項
● 他社サービスの OpenCTI や、BIZTELバージョン 2.x の OpenCTI をご利用のお客様は該当のOpenCTIをアンインストール後にインストールが必要です。アンインストールの実施可否については、事前に対象の他社サービスのマニュアルやお客様内ご担当者様へご確認をお願い致します。
● BIZTEL OpenCTI を既にご利用中のお客様で、OpenCTIパッケージのバージョンアップを行う場合は、アンインストール不要です。
2.2 アンインストール手順
「アプリケーション」→「インストール済みパッケージ」をクリックし、「BIZTEL3_Open CTI」をアンインストールします。
2.3 インストール手順
手順1.BIZTEL管理画面にログイン後、「システム設定」>「ライセンス設定」をクリックします。
手順2.連携オプション欄の「Salesforce:OpenCTI」より「X.XX インストール」アイコンをクリックします。
※サンドボックス環境をご利用の方は、「X.XX サンドボックス環境インストール」をクリックします。
※ X.XX はバージョンが表示されます。
手順3.Salesforce画面が起動しますので、「ユーザ名」と「パスワード」を入力してログインします。
※既にログイン済みの場合、表示されません。
※私のドメイン機能をご利用の場合、マイドメインURLのSalesforceからログインしてください。
手順4.Salesforceへログイン後、Open CTIのインストール画面が表示されますので、同意事項にチェックを入れ、「インストール」ボタンをクリックします。
※お客様の運用に沿ったインストール対象を選択してください。
手順5.インストールが完了したら、「完了」ボタンをクリックします。
手順6.「アプリケーション」>「インストール済みパッケージ」をクリックし、「BIZTEL3_Open CTI」がインストールされていることを確認します。
以上でインストール完了です。
3.コールセンターの設定
3.1 BIZTEL Open CTI Call Center Adapterの設定
手順1.Salesforceの設定メニュー「機能設定」>「サービス」>「コールセンター」>「コールセンター」をクリックします。
手順2.「BIZTEL Open CTI Call Center Adapter」のアクション欄「編集」をクリックします。
手順3.「BIZTEL Open CTI Call Center Adapter」の編集画面が表示後、「CTI Adapter URL」と、「 BIZTEL Open CTI Sever URL」、「BIZTEL Popup mode」を設定します。
※OpenCTIソフトフォンのサイズ変更については、サポート対象外となります。
横幅(width)の変更は可能ですが、縦幅(heigth)の変更はできません。
CTI Adapter URLの入力内容
CTI Adapter URLの入力内容はご利用中のBIZTELバージョンにより異なりますので、ご利用バージョンと一致する手順をご確認ください。
※OpenCTIと紐づけ可能なBIZTELサーバは 1つ となります。
● BIZTELバージョン 3.1.X までの場合
「CTI Adapter URL」に入力するURLは、Visualforce ページで確認します。
「カスタムコード」→「Visualforceページ」を開き、「biztelcti」をクリックします。
「プレビュー」ボタンをクリックします。
新たにウインドウが開き、開いたプレビューページのURLが「CTI Adapter URL」を入力するURLです。
このURLをコピーします。
※エラーメッセージが表示されますがURLを取得する作業ですので問題ありません。
前工程の「BIZTEL Open CTI Call Center Adapter」の編集画面に戻り、コピーしたURLを「CTI Adapter URL」に貼り付けます。
● BIZTELバージョン 3.2.X 以降の場合
BIZTELバージョン「3.2.X」以降について、新規お客様もしくはシステムアップデート後に「/apex/biztel3cti__biztelcti」を設定することにより、インスタンス名変更時の作業が不要になります。
※「biztel3cti__biztelcti」のアンダーバーは2つです。
※OpenCTIパッケージ「3.2.X」以上のバージョンを新規インストールを行った場合は初期値として登録済みとなりますので、上記値が設定されていることを確認してください。
3.2 BIZTEL Open CTI Server URLの設定
入力するURLは、契約納品物「BIZTEL ご利用案内」の 管理画面URLに記載されているURL を入力します。
例)https://sXXXXXXXXXXXX.u.biztel.jp:8000/
3.3 BIZTEL Popup modeの設定
BIZTEL Popup mode は、着信時や応答時などのSalesforce画面のポップアップタイミング、またポップアップの有無の設定を行います。
ご利用中のBIZTELバージョンにより設定箇所・対象範囲が異なりますので、ご利用バージョンと一致する手順をご確認ください。
● BIZTELバージョン 3.2.21 までの場合
BIZTEL Popup mode の入力欄に任意の値を入力し、「保存」ボタンをクリックします。
BIZTEL Open CTIでは以下3つから動作を選択してください。
0 | ポップアップしません。(Salesforceの詳細画面を開きません) |
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1 | 着信時にポップアップします。(着信したタイミングで詳細画面がポップアップします) |
2 | 応答時にポップアップします。(着信に応答したタイミングで詳細画面がポップアップします) |
※Salesforce Classicをご利用のお客様は、発信時のポップアップは動作対象外です。
● BIZTELバージョン 3.3.0 以降の場合
BIZTEL管理画面のバージョンが 3.3.0 以降の場合、BIZTEL管理画面内のメニュー「システム設定」>「システム設定」内の「OpenCTI」欄にて設定を行って下さい。
※設定項目の詳細は「10.システム設定」を参照ください。
※BIZTEL管理画面のバージョンが3.3.0以降の場合、新規インストール時に「BIZTEL Popup mode」の項目がSalesforce上に表示されません。また、上書きインストールを行い、Salesforce上に「BIZTEL Popup mode」の項目表示されている場合でもシステム設定の値に従い動作します。
3.4 コールセンターユーザの追加
Open CTIソフトフォンを使用するユーザを追加します。
手順1.「コールセンター」メニューから「BIZTEL Open CTI Call Center Adapter」をクリックします。
手順2.「コールセンターユーザの管理」をクリックします。
手順3.「ユーザの追加」をクリックします。
手順4.ユーザの検索条件を入れて「検索」をクリックします。
手順5.追加対象のユーザ(Salesforceのアカウント)にチェックを入れて「コールセンターに追加」をクリックします。
※Open CTI を使用するユーザ全員にチェックを付けてください。
※エージェント増員などで Open CTI を使用するユーザが増える場合、「コールセンターユーザ」に必ず追加してください。
4.ソフトフォンレイアウト設定
着信時や応答時等に OpenCTI ソフトフォンに表示する内容や、ポップアップ動作の設定を行います。
※本項は、必須事項ではありませんので必要に応じて設定ください。
※設定変更が不要な場合は「5.Salesforceの設定確認」へ進んでください。
手順1.Salesforceの設定「機能設定」>「サービス」>「コールセンター」>「ソフトフォンレイアウト」をクリックします。
手順2.ソフトフォンレイアウト画面の「新規」ボタンをクリックします。
手順3.「名前」を入力し、「通話種別を選択する」のプルダウンリストから通話種別を選択して、画面内のソフトフォンレイアウトと画面ポップアップ設定の「編集」をクリックして設定します。
※「社内」、「着信」、「発信」の種別毎にソフトフォンのレイアウトを変更可能です。
社内 |
内線発着信時に動作する内容を設定します。 ※BIZTELバージョン3.6.Xまで内線発信時は「発信」種別のレイアウトが適用されます。 |
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着信 | 外線着信時に動作する内容を設定します。 |
発信 | 外線発信時に動作する内容を設定します。 |
※ソフトフォンレイアウトを複数設定した場合は、どの動作をデフォルト表示するか、名前右の「デフォルトのレイアウト」にチェックします。設定が一つだけの場合は、自動的にデフォルト設定となります。
手順4.「ソフトフォンレイアウト」欄の「編集」ボタンをクリックし、表示項目を設定します。
表示する通話関連項目
設定変更不要です。「通話者ID」「発信番号」が固定表示となります。
※通話者IDは、SalesforceのアカウントIDを指します。
※「キュー」「区分」を追加しても表示されませんのでご注意ください。
表示するSalesforceオブジェクト
検索対象のSalesforceオブジェクトを設定します。
※カスタムオブジェクトを含め、46オブジェクトまで設定可能です。
※カスタムオブジェクトのみを検索対象とすることはできませんのでご注意ください。
下図の場合、「リード」「取引先」「取引先責任者」を検索対象としています。
着信時に検索対象内に一致するレコードが存在する場合、詳細画面をポップアップします。
表示するSalesforceオブジェクトは選択したオブジェクト毎に表示項目の設定が可能です。
画面ポップ設定
着信時や応答時に顧客情報をポップアップさせる設定としている場合、本項目の設定に従って動作します。
①画面ポップの表示範囲
現在のブラウザウィンドウ | 検索結果を現在のブラウザウィンドウ内で表示します。 |
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新規のブラウザウィンドウまたはタブ | 検索結果を新規のブラウザウィンドウ、またはタブで表示します。 |
②レコードの一致なし
画面をポップしない | 検索結果をポップしません。 |
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新規にポップ | 検索結果を新規にポップします。 ※ToDoなどポップさせるオブジェクトを設定ください。 |
Visualforceページにポップ | 検索結果をVisualforceページにポップします。 ※ポップさせるVisualforceページは検索アイコンから検索の上、設定ください。 |
フローにポップ | Lightning フロービルダーで作成したフローにポップします |
③1件のレコード一致
画面をポップしない | 検索結果をポップしません。 |
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詳細ページのポップ | 検索結果の詳細ページをポップします。 |
Visualforceページにポップ | 検索結果をVisualforceページにポップします。 ※ポップさせるVisualforceページは検索アイコンから検索の上、設定ください。 |
フローにポップ | 検索結果を Lightning フロービルダーで作成したフローにポップします |
④複数のレコード一致
画面をポップしない | 検索結果をポップしません。 |
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検索ページにポップ | 検索結果を検索ページにポップします。 |
Visualforceページにポップ | 検索結果をVisualforceページにポップします。 ※ポップさせるVisualforceページは検索アイコンから検索の上、設定ください。 |
フローにポップ | 検索結果を Lightning フロービルダーで作成したフローにポップします |
手順5.設定完了後、「保存」をクリックします。
画面ポップ設定が動作しない場合の確認箇所について
設定した画面ポップが動作しない場合、以下についてご確認ください。
● 画面ポップ設定で「画面をポップしない」が選択されていないか
● 画面ポップを設定したソフトフォンレイアウトが割り当てられているか
● ソフトフォンとOpenCTIにサインインしているか
● ブラウザでポップアップブロックされていないか
● 画面ポップ設定で指定した条件に該当する通話か
5.Salesforceの設定確認
Salesforceの設定で「開発モード」が有効の場合、ソフトフォンが正常に動作しないため、「開発モード」を無効に設定します。
手順1.Salesforceの設定メニュー「ユーザ」>「ユーザ」をクリックします。
手順2.対象ユーザの開発欄の「編集」をクリックします。
手順3.「開発モード」の状態を確認します。
チェックが入っている場合、チェックを外し保存します。
チェックが入っていない場合、そのままの状態で問題ありません。
6.Lightning Experienceアプリケーションへの組み込み
本項は、Salesforce Classicをご利用のお客様は設定不要です。
BIZTEL Open CTIパッケージのインストール後、Salesforce Lightning Experienceアプリケーションに対してもOpen CTIソフトフォンの追加設定を行います。
Open CTIソフトフォンの追加はアプリケーション毎にユーティリティバー設定で行います。
手順1.Salesforceの設定メニュー「アプリケーション」>「アプリケーションマネージャ」をクリックします。
手順2.OpenCTIを表示させるLightningアプリケーションの「編集」をクリックします。
※Open CTIソフトフォンが追加できるのは、アプリケーション種別が「Lightning」のアプリケーションのみです。
手順3.編集画面にて、ユーティリティ項目をクリックします。
手順4.「ユーティリティ項目を追加」をクリックします。
手順5.「Open CTI ソフトフォン」をクリックします。
手順6.プロパティに「Open CTI ソフトフォン」が追加されたら、「保存」ボタンをクリックします。
以上で追加完了です。
7.Open CTIソフトフォンの起動
7.1 起動確認
Salesforce Lightning、Classicにて確認方法が異なります。
ご利用方法に沿った内容をご確認ください。
● Salesforce Lightningの場合
手順1.「アプリケーションランチャー」からOpenCTI ソフトフォンを追加したアプリケーションを開きます。
手順2.画面左下に「Phone」と表示されていることを確認します。
※表示名は「6.Lightning Experienceアプリケーションへの組み込み(手順6)」の内容が表示されます。
手順3.「Phone」をクリックします。
OpenCTI ソフトフォンを起動すると、初回起動時のみ初期化が行われます。
サインイン画面が表示されたら正常に設定が完了しています。
● Salesforce Classicの場合
画面左側にOpenCTI ソフトフォンが表示される事をご確認ください。
7.2 正常に起動できない場合
設定に誤りがある場合、次のエラーメッセージが画面に表示されます。
エラーメッセージ:BIZTEL設定をご確認ください。
エラーメッセージが表示される場合、以下①から③のいずれかの理由で正常に起動できていない可能性がございます。
設定内容をご確認の上、解消されるかお試しください。
①Salesforce Open CTI API を実行できなかった。
Salesforceの管理者アカウント(フルコントロール権限)でログインし、エラーが解消するか確認してください。
管理者アカウントで正しく表示される場合、Salesforceアカウントの権限の問題となる為、プロファイルの権限をご確認ください。
②ユーザプロファイルにOpenCTIパッケージが含まれていない
BIZTEL Open CTI Adapter を使用するユーザのプロファイルにおいて、「有効なApexクラス」及び「有効な Visualforce ページ」にBIZTEL Open CTI パッケージが含まれていることをご確認ください。
手順1.Salesforceの設定メニュー「ユーザ」>「プロファイル」をクリックします。
手順2.「標準ユーザ」のプロファイル名をクリックします。
手順3.「有効なApexクラス」及び、「有効な Visualforce ページアクセス」にBIZTEL Open CTIパッケージが含まれている事を確認します。
● OpenCTIが含まれていない場合の設定方法
「有効なApexクラス」及び、「有効な Visualforce ページアクセス」にBIZTEL Open CTIパッケージが含まれていない場合、次の手順で設定します。
手順1.「編集」ボタンをクリックします。
手順2.利用可能なApexクラスに表示されている「biztel3ctiBIZTELOpenCTIController」を選択した状態で、「追加」をクリックします。
手順3.有効化されたApexクラスに「biztel3ctiBIZTELOpenCTIController」が移動した事を確認後、「保存」をクリックします。
以下のように表示されていれば設定完了です。
③BIZTEL Open CTIサーバとの接続に失敗した。
BIZTEL OpenCTI サーバとの接続できない場合、以下のエラーが表示されます。
エラーメッセージ
OpenCTIサーバに接続できません。OpenCTIサーバのURL設定、ブラウザのセキュリティ設定などをご確認ください。(https://BIZTELサーバホスト名:8000/)
● BIZTELバージョン 3.4.10 までの場合
ブラウザ上に以下のエラーが表示されます。
● BIZTELバージョン 3.4.11 以降の場合
OpenCTI上に以下のエラーが表示されます。
上記のエラーが確認できた場合、「3.2 BIZTEL Open CTI Server URLの設定」で設定を行った、BIZTEL OpenCTI Server URL(下図赤枠)が誤っている可能性があります。
※BIZTEL管理画面のURLと同じになりますので、入力内容をご確認ください。
また、BIZTEL管理画面がブラウザで表示できることを確認してください。
※BIZTEL管理画面が表示できない場合、お客様ネットワークセキュリティでブロックしている可能性がありますので、お客様内でご確認ください。
※上記のBIZTEL OpenCTI Server URL を修正しても解消しない場合、Sandbox環境でSandbox名が「c」から始まる文字列となっていないかご確認ください。
例)callcenter など
Salesforce社が公表している既知の問題
7.3 その他のエラー
以下マニュアルにOpenCTI利用時に出力されるエラー、対処法をまとめておりますのでご確認ください。
8. ディレクトリ設定
Salesforceのディレクトリ設定を行うと通知番号や着信時の電話番号を登録名で表示することが可能です。
※本項目は必須ではありませんので必要に応じて設定ください。
8.1 ディレクトリ設定手順
手順1.Salesforceの設定「機能設定」>「サービス」>「コールセンター」>「ディレクトリ番号」をクリックします。
手順2.「新規」ボタンをクリックします。
手順3.以下の内容を入力し、「保存」をクリックします。
名前 | 着信時に表示させる名称を入力します。 |
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電話 | 着信時に名称表示させる電話番号を入力します。 |
コールセンター | 検索(虫眼鏡アイコン)から「BIZTEL OpenCTI Call Center Adapter」を選択します。 |
説明 | 必要に応じて入力ください。 |
8.2 ディレクトリ設定のイメージ図
ディレクトリ設定完了後は、以下のような表示となります。
● 着信時の表示例
宛先欄に表示される電話番号がディレクトリ設定に登録した名称で表示されます。
● 通知番号の表示例
通知番号に表示される電話番号がディレクトリ設定に登録した名称で表示されます。
※BIZTELバージョン 3.9.0 以降で設定が反映されます。
9.セッションタイムアウト設定
Salesforceの操作(更新)が一定時間行われない場合、Salesforceに設定されているセッションタイムアウトによりOpenCTIソフトフォンは自動的にログアウトされます。
※必要に応じて本項目の値は変更ください。
手順1.Salesforceの設定「設定」>「セキュリティ」>「セッションの設定」をクリックします。
手順2.セッションタイムアウトの「タイムアウト値」を任意の時間に変更し、保存します。
10.システム設定
BIZTELバージョン 3.2.20 以降、「BIZTEL管理画面」>「システム設定」>「システム設定」内で、OpenCTIの動作設定が可能です。
※システム設定の詳細は「1.システム設定」を参照ください。
クリックトゥコール無効化 |
Salesforceでのクリックトゥコールの有効・無効を切り替えます。 ・設定する ・設定しない |
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クリックトゥコール即時発信 |
クリックトゥコールの動作を設定します。 ・設定する ・設定しない |
着信ポップアップタイミング |
BIZTELバージョン 3.3.0 以降で利用可能です。 着信時のSalesforce画面のポップアップタイミングを設定します。 ・常にポップアップしない ・着信時にポップアップする ・応答時にポップアップする |
発信ポップアップタイミング |
BIZTELバージョン 3.4.0 以降で利用可能です。 発信時のSalesforce画面のポップアップタイミングを設定します。 ・常にポップアップしない ・発信時にポップアップする ・応答時にポップアップする ※Salesforce Classicをご利用のお客様は発信ポップアップは動作対象外です。 |
非通知ポップアップ設定 |
BIZTELバージョン 3.3.0 以降で利用可能です。 非通知着信時のSalesforce画面のポップアップ有無を設定します。 ・非通知からの着信時にポップアップしない。 ・非通知からの着信時にポップアップする。 |
BIZTELバージョン 3.3.X からバージョンアップする場合の発信ポップアップの初期値
発信ポップアップの設定はBIZTELバージョン 3.4.X からご利用可能となっています。
BIZTELバージョン 3.3.X からバージョンアップしてご利用頂く場合、発信ポップアップの初期値は着信ポップアップの設定内容に応じて異なります。
バージョン 3.3.X での 着信ポップアップの設定内容 |
バージョン 3.4.X へバージョンアップ後の 発信ポップアップの初期値 |
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常にポップアップしない | 常にポップアップしない |
着信時にポップアップする | 常にポップアップしない |
応答時にポップアップする | 応答時にポップアップする |
発信ポップアップの動作について
発信ポップアップをご利用の場合、ご利用のBIZTELバージョンにて動作が異なります。
● BIZTELバージョン 3.5.3 までの場合:発信元番号でSalesforce検索が行われます。
● BIZTELバージョン 3.5.10 以降の場合:発信先番号でSalesforce検索が行われます。
11. BIZTELサーバのバージョンアップ時の注意事項
11.1 OpenCTI パッケージの対応バージョン
BIZTELサーバに対して動作する OpenCTI パッケージのバージョンは以下となります。
BIZTELサーバ 3.1.10 ~ 3.1.22 | OpenCTIパッケージ 3.13 |
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BIZTELサーバ 3.2.0 ~ 3.2.21 | OpenCTIパッケージ 3.22 |
BIZTELサーバ 3.3.0 ~ 3.3.21 | OpenCTIパッケージ 3.33 |
BIZTELサーバ 3.4.0 ~ 3.4.10 | OpenCTIパッケージ 3.41 |
BIZTELサーバ 3.4.11 ~ 3.7.20 | OpenCTIパッケージ 3.42 |
BIZTELサーバ 3.8.0 ~ | OpenCTIパッケージ 3.80 ※現行の最新版です。 |
11.2 OpenCTI パッケージのバージョンアップの要否を確認する
自環境で OpenCTI パッケージのバージョンアップ要否を確認する方法を紹介します。
確認 1:BIZTELサーバのバージョンを確認する
BIZTEL管理画面の「システム設定」>「ライセンス設定」から現在のBIZTELサーバのバージョンを確認します。
確認 2:バージョンアップ後のBIZTELサーバのバージョンを確認する
BIZTEL管理画面の「システム設定」>「バージョンアップ予約」にて、「バージョンアップ対象バージョン」を確認します。
※バージョンアップ予約がされていない場合、確認することができません。
「新規」ボタンをクリックすることで表示される予約画面からご確認ください。
確認 3:OpenCTI パッケージの対応バージョンを確認する
「11.1 OpenCTI パッケージの対応バージョン」と「確認1」と「確認2」で確認した結果を比較します。
例1)
確認1 の結果(現在のバージョン)が「3.3.21」、確認2 の結果(バージョンアップ後のバージョン)が「3.7.1」である場合、OpenCTI パッケージの対応バージョンが以下の様になります。
BIZTELサーバ 3.3.21:OpenCTI パッケージ 3.33 が対応
BIZTELサーバ 3.7.1:OpenCTI パッケージ 3.42 が対応
上記のように対応するOpenCTIパッケージに差分がある場合、BIZTELサーバのバージョンアップ完了後、OpenCTIパッケージ のバージョンアップが必要と判断します。
BIZTELサーバのバージョンアップ完了後、OpenCTI パッケージをバージョンアップしてください。
例2)
確認1 の結果(現在のバージョン)が「3.5.0」、確認2 の結果(バージョンアップ後のバージョン)が「3.7.1」である場合、OpenCTI パッケージの対応バージョンが以下の様になります。
BIZTELサーバ 3.5.0:OpenCTI パッケージ 3.42 が対応
BIZTELサーバ 3.7.1:OpenCTI パッケージ 3.42 が対応
上記のように対応するOpenCTIパッケージに差分がない場合、BIZTELサーバのバージョンアップ完了後、OpenCTIパッケージ のバージョンアップは不要と判断します。
BIZTELサーバのバージョンアップ完了後、継続して OpenCTI のご利用が可能です。
11.3 BIZTELバージョン 3.2.X からOpenCTIのバージョンアップを行う場合
BIZTELバージョン 3.2.X から、最新版のBIZTELバージョンへバージョンアップする場合、OpenCTI パッケージのバージョンアップが必須となります。
尚、インストールは上書きインストール、アンインストール後の新規インストールのいずれでも可能ですが、上書きインストールの場合、「BIZTEL Popup mode」の設定値がSalesforce上に残ってしまいますのでご注意ください。
※Salesforce上の設定値は残る状態となりますが、動作はBIZTEL管理画面上のシステム設定に従い動作します。
詳細は「1.システム設定」を参照ください。